荒瀬光宏の句帳

   ここでは、私の句帳から、俳誌に投句したる俳句(惜春毎月5句、山茶花毎月5句)をご紹介させて頂きます。 俳誌に掲載されたものは、○印をつけております。 →印は、「お直し」のあった句です。
   私の俳句に関するアドバイスや、どの句が俳誌に掲載されるかの予想などは、「インターネット俳句会談話室」ないし「相互提言会」をご利用ください。 メールも大歓迎です。
   怠け者のため、「投句サボり」や、両俳誌への重複投句がありますこと、お許しください。
 
 
年月 惜春投句 山茶花投句
99/11 熊蝉の鳴きどおし雨降りどおし
四阿を乗り越へ南瓜咲ゐてをり
蜻蛉の群るる高さの城址かな
田の形(カタ)にならぬ余り地トラジ咲く
鈴虫籠置いて改札口無人
99/10 投句サボり 出水指呼あるはずのもの聞かさるる
塀上り下りて南瓜咲ゐてをり
次の歩幅までは船蟲逃げをらず
君とゐる幸せ走馬燈廻る
花海桐屋根に漁網の干されある
99/9 学校を見に来て若葉見て帰る
アカシヤの線引くごとくこぼれけり
胡瓜苗朝礼の如植えらるる
母の日の母を目で追ひをりし
マイホーム契約せし日暮れかぬる
サングラスかけるともなく弄ぶ
サンダルをゆるゆる回しゐる跣足
梅雨空にホテルのネオン疾く点きぬ
会議室埋まってをりし梅雨(つ)入りかな
田植笠小脇に伸びをしてをりぬ
99/8 投句サボり     なつかしき母校巡りて柿若葉
→ ○なつかしき母校巡りて柿若葉
    学校を見に来て若葉見て帰る
○ アカシヤの線引くごとくこぼれけり
○ 胡瓜苗朝礼の如植えらるる
    耕せば今日より表土なりし土
99/7 投句サボり 投句サボり
99/6 ○ 春泥の靴の一行戻りきし
    善男子厠とありて木の芽風
○ 節々に雫を湛へ木々芽吹く
    修二会竹堂にもたせつ干されあり
○ 若からぬ盲導犬と青き踏む
投句サボり
99/5 投句サボり ○ 春泥の靴の一行戻りきし
    菜の花の色茎の色ひと続き
○ 春泥に乾き初めたる色ありぬ
○ 古草を塗り潰さむと草青む
    シャッターを頼まれて押す春の風
(以上5句は締め切り遅れで6月号に掲載)
99/4 ○ 銀杏散るティッシュ快調に配りをり
○ 賀状書く皆の幸せ願ひつつ
    モデルルームにクリスマスツリー飾らるる
○ 小春日の川面のっぺりしてをりぬ
    数え日の車内広告騒がしき
投句サボり
99/3 ○ 送電線四五本ありて鳥渡る
○ 補助輪のとれし自転車ゐのこづち
○ 人生に後戻りなき花八手
    富士少し傾げて見ゆる遠枯野
    入日より最後の光受く尾花
○ 小春日の川面のっぺりしてをりぬ
    鉄橋のごろごろ響く冬麗
→  ○鉄橋のごろごろ響く冬日和
○ 駐車場ずうっと満車街師走
○ 数え日の車内広告騒々し
    からっぽになりて初空見てをりぬ
99/2 ○ 爽やかや小銭ぴったり使ひ切る 
○ 梨もげば枝ばさばさと戻りけり 
○ 食ぶつもりなき梨の実をむいてをり 
    青空にもつとも近く木守柿 
    閉門の早き庭園秋の風
    送電線四五本ありて鳥渡る
○ 魚跳びし川面に小春日和かな
○ 人生に後戻りなき花八手
    富士少し傾げて見ゆる遠枯野
→  ○富士少し傾きて見ゆる遠枯野
    入日より最後の光受く尾花
99/1 ○ ネクタイをくつと緩めて夜業へと 
    夜業了へねぎらひくれる人欲しき 
○ 踊りの輪厚き処(トコ)はた薄き処 
    踊唄一つ了はりて灯し頃 
○ 踊りの輪より抜けて来し顔笑ふ
    網棚に林檎のありて香りをり 
→  ○網棚に林檎の荷あり香りをり
    柿の実のたわわになりし村静か 
○ 青空にもつとも近く木守柿 
○ 閉門の早き庭園秋の風 
○ 補助輪のとれし自転車ゐのこづち
98/12     おひさまの光ころころさるすべり 
○ 同じ事思ふてをりし秋燈下 
○ 夏炉今心ふれあひをりしかな 
    目合はせぬとも通じてをりし夏暖炉 
○ 夜の蝉じじじと鳴きてそれっきり
○ 新涼のテラスチェアーを拭き上ぐる 
○ 上着翩翻と野分に向かひをり 
    表札のある勝手口大瓢 
○ 鰯雲予定ぽっかりなくなりぬ 
    梨もいで枝ばさばさと戻りけり
→  ○梨もげば枝ばさばさと跳ね上る
98/11     向日葵の小さく咲きし小花壇 
○ 煙幕をつき抜け花火あがりけり 
○ 追ひ上げて追ひついて大花火かな 
○ 四階に届きし木立大南風 
    薬味等分冷奴等分す
○ 揚花火飛沫遅れて消ゆるかな 
○ 花火客ゐる高き戸(コ)に低き戸に 
    蚊の喰みし跡エンボスの如きかな 
○ 煙幕を突き抜けて揚花火かな 
    おひさまの光ころころさるすべり
98/10     七変化錆色がちに陽の眩し 
○ 山梔子の香のねっとりとまとはり来 
○ 紫陽花の絵具にぢみし如淡き 
    切り通し狭まり来るや岩煙草 
○ 濯がれし如色褪せし四葩かな
○ 濯がれし如色褪せし四葩かな 
○ 立葵影並行に五六本 
○ 上描きに上描きかさね揚花火 
    四階に届きし木立大南風 
○ 薬味等分冷奴等分す
98/9     どこにゐても汽笛聞こゆる街薄暑 
    喧騒に包まれをりて市場夏 
○ 急いだりしなくていい日風薫る 
○ 風薫る午後は何ンにもせぬと決め 
○ 空重き日よ紫陽花の濃かりけり
○ 山梔子の香のねっとりとまとはり来 
○ 紫陽花の絵具にぢみし如淡き 
    切り通し狭まり来るや岩煙草 
→  ○切り通し狭まり来たる岩煙草 
いつからか五月雨聴いてをりし我 
○ 萱葺きの屋根重さうにさみだるる
98/8 ○ 独身とはさびしき春の風邪ひいて 
○ ちりとりに花屑こぼれさうなほど 
○ 若芝に背ナぺったりと寝ころびぬ 
    子供とは残酷蝌蚪に遊びつつ 
    ねじ巻きのつまみの如く楓の実
○ どこにゐても汽笛聞こゆる街薄暑 
○ 喧騒に包まれをりて市場夏 
○ 応援歌の中に我ゐて風薫る 
○ 風薫る午後は何ンにもせぬと決め 
    空重き日よ紫陽花の濃かりけり 
→  ○空重き日の紫陽花の濃かりけり
98/7 ○ 波引きし水際すべすべ桜貝 
    桜貝あしあと波にさらはれし 
→  ○ 桜貝あしあと波に消えにけり 
○ 桜貝波際すっと水吸ひし 
○ 春浅き漁港の空は鳶の空 
    春炬燵失せ物ぽろと出てきたる
○ 独身とはさびしき春の風邪ひいて 
○ 子供とは残酷蝌蚪に遊びつつ 
○ 若芝に弧を描きフリスビーとまる 
○ ねじ巻きのつまみの如く楓の実 
    若楓くっきりと実の影ありぬ
98/6 投句サボり 投句サボり
98/5 ○ 努力とは流されること草萌ゆる 
    野遊びに背ナのリュックのはずみをり 
○ 盆梅に窮屈に鉢ついてをり 
    椿の芯もやしの如く生え揃ひ 
○ 削り出しの如金縷梅のちぢれやう
○ 波引きし水際すべすべ桜貝 
    桜貝あしあと波にさらはれし 
    桜貝波際すっと水吸ひし 
→  ○ 桜貝波際すっと水吸ひて 
○ 春浅き漁港の空は鳶の空 
○ 春炬燵失せ物ぽろと出て来たる
98/4 投句サボり ○ 早梅の神籤結ばれつつ揺るる 
○ 脱がせつこして手袋のはずさるる 
    手袋に我がぬくもりを置き去りに 
→  ○ 手袋と我がぬくもりを置き去りに 
    手袋に伝はりゆきし指五本 
○ 風一つ落葉めくつて往きしかな
注) 惜春の投句締め切りは、前々々々月末日、山茶花の締め切りは、前々々月末日です。
 
俳誌に関する情報
俳誌名 惜春 山茶花
主宰 高田風人子 三村純也
発行所 惜春発行所(横須賀市) 山茶花発行所(豊中市)
師系 高浜虚子 富安風生

お問い合わせ・ご連絡先 (mail to me) mitsuhiro@arase.com
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